近い将来4人に1人が高齢により認知症となるといわれてる日本において、そういった判断能力の欠如した方々のサポートをする成年後見制度ですが、弁護士や司法書士が制度を悪用して財産を使い込んでいるという記事を読みました。
成年後見制度って、介護保険制度などと伴い、高齢者をサポートする仕組みとして不可欠なものなのです。
なぜならば、高齢者も成人でありますから、色々な制度を利用したり、契約したり、手続するためには「本人の意思能力」が必要なのですが、その能力が欠如している人に変わって手続きを出来るのが成年後見人になるからです。
ですが、ほんの一握りの人たちにより悪用されたとのニュースが流れると、この制度の利用って怖いですよね。
本来なら、家族が成年後見人になるべきなんでしょうが、近くにいないという理由などでなかなか成り手がいないので、僕らのような士業が参入することになるんです。
結局のところ、弁護士、司法書士、行政書士のどの士業に依頼しても悪用のリスクは変わらないと思います。
決めるべき点は、「誠実な人」という点でしょうね。資格ではなく「その人」が大事という感じでしょうか。
ただ、成年後見制度にはリスクがあるという点は重要なポイントだと思います。
こういった濫用を防止するためには、事前に信頼できる人に成年後見人になってもらうように「任意後見契約」を結んでおくというのも一つの方法だと思います。
この任意後見制度の場合には、「任意後見監督人」が必要になるので、法定後見制度のように義務的ではない場合と異なり、監視がしっかりとされるようになります。
そういえば、先日相談に来られた方で、「手続きを行うために、成年後見制度を利用しないといけないぐらいの段階だと思うけど、自分も親族もなる人がいない」といったお話をされてる方がいらっしゃいました。
やっぱり自分の家庭がある人は簡単に後見人にはなりたくないようです。
信頼して任せてもらえるように、僕ら士業は「顔の見える」身近な存在になれるようにしないといけないんでしょうね~~。頑張ろっと
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